インタビュー 立垣温隆 岡山県簡易局連合会会長
2024.04.05
岡山県簡易郵便局連合会の立垣温隆会長(院庄)に、簡易局を未来につなぐ後継者問題や取扱業務の拡大などのご意見を伺った。
取扱業務の拡大を願う
――岡山県簡連の状況や今後について思われることは。
立垣会長 民営化後、100局を超えていた岡山県の簡易局も今は80局前半を推移。スマホで簡単に預け入れや送金などが可能となり、来客数の減少は著しく、簡易局の担い手も減少の一途だ。
金融機関窓口がどんどん統合・閉鎖される中、簡易局は地域金融の最後のとりで。全簡連と連携し、簡易局の取扱業務の拡大などの検討を進め、新しい郵政事業の一翼を担えればと願っている。
――受託のきっかけや地域への思いをお聞かせください。
立垣会長 広島で就職した後、1995(平成7)年に地元に戻って受託者の父の補助者となり、07年10月の民営化を機に受託した。現在、こども園の評議員や、県警から委嘱された少年警察協助員のボランティアを行っている。町内会長は10年目を迎えた。高齢化や空き家が目立つようになり、自助、共助といった近所の助け合いが大切だと改めて実感している。
子どもの頃から取り組んできた剣道を通して、「交剣知愛」が信条。剣を通じて相手を理解し、人間的な向上を図るという言葉のように、出会いを大切に、簡易局の未来のために精進していきたい。