インタビュー 宮村正人北陸地方郵便局長会副会長(石川県北加賀地区会長/別宮)

2025.09.23

 北陸地方会(宇野憲二全特理事/三方)の宮村正人副会長(石川県北加賀地区会/別宮)に地域活性化や人材育成などについて伺った。

地域が原点。一歩踏み込む努力を

 ――金沢市などから成る北加賀地区会は北陸地方会の〝心臓部〟といえますね。
 宮村副会長 当地区会は金沢市、かほく市、白山市、野々市市、津幡町、内灘町の4市2町に109局ある。金沢周辺には能登半島地震で被災された方々が多く居られる。全国から多数のボランティアの方も入られている。復興には5年、10年とかかると思うが、息の長い支援を続けてまいりたい。

 ――地方公共団体との共創については。
 宮村副会長 前任の地区会長でもあった山本利郎全特顧問の時代から、地公体との連携が全国に先駆けて力強くスタートした。北陸新幹線の開通に伴う地域活性化施策や、金沢港へのクルーズ船誘致の積極的な推進などを石川県と協力して進められ、包括連携協定も4市2町と早期に締結できた。土台を築いていただいた感謝を胸に連携施策をさらに促進させていく決意だ。
 石川県とも日本郵便の北陸支社が連携協定を結び、県内の全局長が知事から「移住サポーター」を委嘱され、移住者を支えている。身近な郵便局として力になれることは大変うれしい。

 ――後継の人材育成への想いを。
 宮村副会長 勝又一明全特会長が「地域の中で局長の顔が見えてこない」と話されていた。局を利用いただいている地域の方々に、一人一人の局長が貢献していくことが本来の役目ではないか。
 「局長、頑張っているな」と思ってもらうには、一歩踏み込んだ努力が必要。地域の皆さんのおかげで郵便局は守られ、育てていただいている。その恩を忘れてはならない。原点は地域だ。局長を目指す人や次代を担う中堅・若手会員に、その想いを伝えていきたい。