郵便局×警察〝安全の輪〟拡大を

2024.12.09

 首都圏をはじめ全国で凶悪な強盗や振り込め詐欺等が頻発する中、各地の郵便局は警察との連携で〝安全・安心の輪〟の拡大を目指し、防犯施策が勢いづいている。大阪府岸和田市では10月20日、局長による「ランニングパトロール隊」が発足した(写真上)。

〝犯罪の芽を摘む〟大阪府南部地区


 発足式では、岸和田警察署から大阪府南部地区会(久保博史会長/和泉池上)岸和田南部会・岸和田北部会が「ランニングパトロール隊」を受託。防犯協議会の会員でもある西村浩和局長(岸和田下松)が会議をもとに企画したもので、市内を局長が数人~十数人で業務時間外に健康も兼ねてゆっくりと地域内を走りながら犯罪の芽を摘む。
 全国的にも珍しい局長のランパト。式典で大会宣言を行った岸和田岡山局の森振一郎局長は「防犯の輪を広げたい。地域を見守りながら新しい発見にもつながる。継続したい」と意欲満々だ。

横浜中区、丹波篠山では協定結ぶ



 南関東支社(山田亮太郎支社長)横浜市中区内局とゆうちょ銀行横浜港支店(渡辺眞樹店長)は10月11日、加賀町警察署(枝崎信也署長)と地域安全に関する連携協定を締結した(写真上)。横浜港局の上遠野正志局長は「郵便局の機動力を生かして貢献を」と意欲を示した。


 兵庫県丹波篠山市内18局は9月30日、篠山警察署(山本隆美署長)と「特殊詐欺等の犯罪被害の防止に関する連携協定」を締結。山本署長は「被害防止へ、利用者に声をかけてもらいたい」と期待を寄せ、篠山局の武田政義局長は「郵便局の存在価値を高めたい」と強調した。