東北地方会が尊い献身の汗 山形・秋田記録的大雨復旧へ

2024.09.29

 7月25、26日の山形、秋田両県での記録的大雨から約2カ月。道路や堤防等の公共インフラの被害総額は「過去最大」(山形県)となる見通しで、両県で数局が今も閉鎖中だ。東北地方会(三浦寿明会長/仙台岡田)は発災直後から被災地域に支援物資を届け、有志によるボランティア活動は現在も毎週末に行われており、猛暑の中、泥かきや家財・畳の搬出等の復旧作業に尊い汗を流している。

毎週ボランティア活動を継続


 
 山形県庄内地区会(写真上3枚)の小林正浩会長(羽前広野)は「吹浦局では社員たちが腰まで水に漬かりながら逃げた。断水が続く地域もある。部会ごとにローテーションを組んで、毎週ボランティア活動を継続している」と語る。




 山形県北部地区会(写真上3枚)の荒木尚人会長(間沢)は「9月9日に当地区会の防災対策会議を開催し、東北支社幹部も参加した。災害時の連絡・支援体制の整理や、平時からも研修会等の啓発活動などを実施すべきだ」と強調する。

 
 秋田県南部地区会(写真上3枚)の土田欣洋会長(湯沢前森町)は「幸い、局舎や人的被害はなかった。わが地区会では約3週間で延べ87人が土砂の運び出し等に参加。復旧・復興へ、これからが勝負だ。地域住民の方々からの『ありがとう』の言葉に何より力をいただける」と話す。
 三浦東北地方会会長は「私自身、山形県の戸沢村と酒田市でボランティア活動を行った。多くの地区会の皆さまが被災地に駆け付け、一人一人が〝自分の地域〟との思いで取り組まれる姿に深く感銘を受けた」と力を込める。
 一方、山形県西川町内4局は昨年9月から非常食「防災ボックス」(やさいぼうさい)を窓口で販売している。大井沢局の志田浩一局長(写真下)は「町民の皆さんの意識向上に努めたい」と意欲を示している。