外交も郵政も〝人のつながり〟が基盤

2024.07.20

 柘植芳文外務副大臣(写真上)は6月18日の参議院外交防衛委員会で、小西洋之参議院議員の「郵政と外交との関係性」への質問に対し、「両事業共に〝人と人とのつながり〟を基盤としている」と答弁。上川陽子外務大臣が「デジタル時代だからこそ大事な視点」と高く評価した。

柘植外務副大臣、小西議員に答弁


 小西議員(写真上) 35年以上郵便局長を務め、全国郵便局長会会長まで担われた郵政事業の第一人者としての柘植副大臣は外務副大臣として外交に取り組む上で、培われた経験や知見がどのように役立つのか、お聞かせ願いたい。
 柘植副大臣 郵政事業が果たしてきた役割に強い誇りを持っている。郵政と外交とは畑違いの感があるが、そうではない。外交と郵政事業は、〝人と人とのつながり〟を基盤とする共通点がある。
 外務省は人とのつながりを外交姿勢の基本とし、郵政事業も全国2万を超える郵便局で365日24時間、仲間たちが地域の方々に寄り添って頑張っているからこそ、地域からの信頼につながっている。多くの国民から、郵政事業は日本の大切な資産と高い評価を受けている。
 外務省も在外公館と本省で仲間たちが日夜、国益に力を尽くし、各国や国際機関との間で人脈を構築し、日本外交の資産を築いている。私も就任以来、積極的に各国大使館に足を運び、大使や職員の方々との交流を深めてきた。信頼関係ができてくると、私が郵政のバックグラウンドを持っているため、自身の国の郵政事業について教えてくださり、日本の郵政事業から学びたいと声を掛けていただくことが増えた。
 外国出張の際には、現地の郵便局に足を運び、関係者と意見交換をする機会を多く持った。〝手紙は人と人との虹の懸け橋〟と、旧来、郵政事業に携わってきたが、外交も全く同じだ。

 上川陽子外務大臣 手紙を通してとの話のように、人と人とのつながりに重点を置いて柘植副大臣が動かれていることは、デジタル時代だからこその大事な視点を外交に持ち込んでいただいている。一緒に頑張らせていただきたい。