千葉「むつぼしいも」が蒸留酒に

2024.07.19

 日本郵便初の農産物加工品として人気の「むつぼしいも」。千葉県東南部地区連絡会(宗田義広統括局長/新治)の睦沢局(長谷川博一局長)で製造されて4期目を迎える中、ほしいもの残さを活用した蒸留酒が新たに誕生した。5月26日からmitosaya㈱(江口宏志社長)で販売され、反響を呼んでいる。

残さを活用、いもの香りが抜群

 香り豊かなスピリッツ「171 ROUND POTATO」(写真㊧)と、黒蜜を使ったリキュール「172 CARAMEL POTATO」(同㊨)の2種類で、製造工程で発生する皮を含む実の部分(残さ)を同社が譲り受け、原料に使用。皮の周りは一番香りが良く、熟成と糖化、さらに蒸して柔らかくする作業を終えているため、酒づくりには最適だという。
 長谷川局長は「多くの方々のご支援のおかげで4期目を迎える中、2年ほど前から蒸留酒の開発が進められてきた。口に含むと、いもの香りが広がっていく。残さを活用したSDGsな蒸留酒で、廃棄でかかっていたコストも削減できた。今後も企業等と連携し、ほしいもを起点とした新商品の開発を進めたい」と意欲を燃やしている。