オンライン診療の場拡大検討
2023.07.14
政府はオンライン診療を受けられる場を、へき地の郵便局や公民館だけでなく、都市部でも開設可能にできる検討を開始した。6月16日に閣議決定された「規制改革実施計画」に盛り込まれた。
厚労省 都市部の郵便局も
文面は「今般へき地等において公民館等にオンライン診療を開設可能としたことを踏まえ、へき地等に限らず都市部を含め、このような診療所を開設可能とすることについて引き続き検討し、結論を得る」と明記されている。
へき地においては、厚生労働省社会保障審議会医療分科会で、遠隔医療の新たな基本方針として昨年から検討された末、今年5月に厚労省の制度が改められ、「郵便局の空きスペースを活用したオンライン診療」が離島や過疎地等に限って認められたばかり。
都市部でも検討されることになった理由を厚労省は「個別の患者が居住宅以外にオンライン診療を受けることができる場所について明らかにするとともに、デジタルデバイスに明るくない高齢者等の医療確保の観点」を挙げている。