大山寺局でオンライン診療開始 鳥取県初 中国支社×大山町〝三方よし〟

2026.02.10

中国支社(砂孝治支社長/12月時点)は12月17日、鳥取県大山町からオンライン診療を受託し、大山寺局(米原順子局長)で開始した。

地域医療の課題解決へ

豪雪地帯で無医の大山寺地区で鳥取県初の「郵便局でのオンライン診療」は、山口県の実装事例を参考に国の「へき地診療所運営事業補助金」と「郵便局等を活用した中山間地域のオンライン診療推進事業補助金」により、事業費10分の9を賄う。前段として2025(令和7)年8月から町は大山寺局で巡回診療を開始。今回は大山寺局の応接室を活用し、雪の多い12~3月に第3水曜午後2~4時まで県看護協会の協力のもと、診療時に看護師も支援する形での実装に至った。

大山寺地区は標高700㍍山間の無医地区。12月17日のオープニングセレモニーには大山町の竹口大紀町長、大山診療所の井上和興所長、鳥取県福祉保健部の米田裕一課長、伯耆地区連絡会の西田智統括局長(倉吉上井一)、大山寺局の米倉順子局長らが出席した。

竹口町長は「少し体の調子が悪くなると大病院や専門医療機関に行く形のままでは医療人材不足の中で供給が賄えない。郵便局の力をお借りするオンライン診療は地域医療の課題解決の道筋の一つ。医師へのアクセスを簡単にすることで病の未然防止にもなる。課題やニーズ踏まえ、今後の地域医療充実に努めたい」と述べた。

中国支社の砂支社長(当時)は「郵便局は地域の方々に貢献しようと地公体様からさまざまな行政事務を受託している。医療資源が限られた地域で医療体制構築への寄与を町と一緒に行えることに感謝申し上げたい。郵便局はいつでもそばにあって、相談できる存在として一層まい進したい」と意欲を示した。

大山寺局の米原順子局長は「巡回診療では高齢者の方や大山で働く方にも利用いただいている。私も社員もほとんどのお客さまを存じ上げている。オンライン診療により通院時間短縮や雪道移動の労力軽減もできる。郵便局が三事業だけでなく、地域で必要とされる場になれるよう社員とともにお手伝いさせていただきたい」と語った。

デモンストレーション後の記者会見では、自らもオンライン診療を受診した竹口町長が「丁寧に診察いただき、安心感も得た。公民館は常に人がいる環境ではないが、郵便局であれば看護師不在時にも局員の皆さんに機械操作等もお手伝いいただける」と強調。大山診療所の井上和興所長は「郵便局と住民と行政含めた診療所の〝三方よし〟の形を目指していきたい」と満足気に話した。