かんぽ生命 全運用資産の軸にESG
2021.12.07
かんぽ生命は10月27日、2021(令和3)年度下半期資産運用計画を発表した。グローバルに景気の回復を見込むものの、市場環境を注視し、慎重にリスクテイクを行っていく。
人材育成へ「専門職人事制度」
下半期も国内株式やオルタナティブ資産の残高は積み増す方針で、円金利資産の残高は償還が多い影響で減少の見込みだ。
野村裕之運用企画部長はオンライン説明会で「4月以降、全運用資産でESGインテグレーションを導入した。ESGの要素を入れながら投資判断をしていく。中期経営計画の柱に、ESG投資が組み込まれているところが大きい。ERM(統合リスク管理)のフレームワークの下、ALM(資産負債総合管理)運用を基本として、安定的な資産運用収益の確保を目指す」と強調。
また、「投資先の企業と対話しながら、ESGへの取り組みやSDGs(持続可能な開発目標)の解決に向けた動きについて判断し、議決権行使にも反映させていく」と説明した。
同社では10月から「」を導入した。高度な運用人材の採用・育成を推進する。