ロジスティクスで町の子育て支援

2023.10.03

 島根県飯南町と出雲西地区会(四方田伸也会長/出雲大津)の来島局(安部亮局長)・頓原局(谷口忠局長)が連携し、おむつやミルク等子育て用品を、調達から荷造り、配達をトータルで郵便局が引き受け、ゆうパックで町民宅まで配達するロジスティクス事業を8月10日にスタートした。中国支社(指宿一郎支社長)管内初で、おそらく全国でも初めて。

島根県飯南町内の郵便局が連携
おむつやミルク 自宅にお届け

 島根県と広島県との県境に位置する緑豊かな飯南町は「子育て世帯日常生活用品給付事業」として、おむつ等を町民に配布する子育て支援を実施してきたが、職員が町役場2階で準備する物資調達や仕分け作業は段ボールだらけになるなど手間も一苦労。昨年11月、町役場から「郵便局で配達してもらえないか」と相談を受けた来島局の坂口幸司課長が安部局長に伝え、安部局長は町の永井あけみ住民課長と打ち合わせた。

若者に住みよい町、局が支援

 「包括連携協定を生かすためにも協力したい」との思いで安部局長は実現に向けたPTを発足。集配統合局である頓原局の谷口忠局長を中心に島根県営業統括本部や永井正智局長(谷)、役場近隣局の前島良司局長(赤名)と半年以上協議を重ね、郵便局がトータルで配送支援するロジスティクス事業を町から一部手数料を受け取る形で実現する運びとなった。
 8月10日の出発式で町の永井住民課長は「若い住民の方は仕事が終わって役場や支所に受け取りに行こうとしても役場は17時で閉まるなど不便をかけることが多かったが、郵便局が届けてくださることになり、子育てしやすい町になる」と笑顔で語った。