配送ロボ実証　来春の法施行にらみ

　日本郵便は10月18日、「アーバンネット名古屋ネクスタビル」内で、エレベーターと連動し、フロア間を移動する配送ロボット「RICE（ライス）」の実証実験を報道陣向けに披露した。

日本郵便　オフィス走やデリバリーも

　同日はNTTグループによる自律型ロボット「DeliRo（デリロ）」を活用したフードデリバリーも説明された。日本郵便は社内便やオートロックマンションで実験を行ってきたが、警察庁所管の道路交通法改正により、「遠隔操作型小型車」が公道の歩道を運行できる「レベル４」の来年４月１日施行をにらみ、準備を重ねている。

　改正法施行に伴い、道路運送車両法を所管する国土交通省は、これまでの安全基準のままでは走行できないため、基準緩和に向けて車両サイズや出力基準等を検討中。来春の施行以降、社会的なニーズに合わせ、さらに検討するもようだ。
　政府は福井県永平寺町で2018（平成30）年度から鉄道の廃線跡地を活用し、レベル３の自動運転車に住民を乗せる実証等も行ってきたが、レベル４解禁により自動配送の幕開けが予測される。