中国郵政「郵便局コーヒー」オープン

　中国で郵便事業を手掛ける中国郵政が、正式にコーヒー事業に乗り出した。２月には、福建省アモイ市の郵便局を改装して、国内初の「郵便局コーヒー（POST COFFEE）」をオープン。連日行列ができる盛況ぶりで、今後は北京、上海、広州、深センなど主要都市に続々と出店する予定だ。

新たな郵便文化へ、顧客増も見込む

　郵便局コーヒーは既存の郵便店舗に融合させた形での展開を進めており、郵便サービスとあわせて、利用者がコーヒーを味わいながら交流し、手紙を書くなど、新たな郵便文化を体験できるスポットを目指している。
　清華大学ブランドマーケティング上級研究員の孫偉氏は「中国郵政の多角的な運営は、より多くの顧客の流れを増やし、金融サービスや郵便配達サービスなどの主要事業を促進し、同時に多くの雇用を創出することにつながる」と分析している。
　中国郵政は全国数万カ所に郵便局を配置しており、近年は文化、スポーツ、宿泊施設、外食産業などにも進出している。
　現在のコーヒーブームの勢いに乗って、郵便局コーヒーが成長していく可能性はあるが、一方で中国郵政は昨年６月、ミルクティーショップを開店したが振るわず、全国展開はできなかった。二の舞になる恐れはないか、注目されるところだ。
（参考文献：https://www.afpbb.com/articles/-/3397934）