国際小包6月に料金改定
2022.02.23
日本郵便は6月から国際郵便料金の一部を改定する。料金を引き上げるのはEMS・SAL(エコノミー航空便)・船便扱いの小包郵便物。EMSが3地帯、国際小包が4地帯と分かりにくかった地域分類を距離等にも勘案し、5地帯に再編成した上で細分化されていた航空扱い小包郵便物の重量分けを1㌔㌘ごとに簡略化する。
配達料急騰の収支に勘案
例えば、EMSは重量500㌘まで新第一地帯の中国・韓国・台湾は現行1400円が1450円に、新第4地帯の米国は2000円が3500円となる。値上げ幅はEMSが平均約17%、航空便小包は約6%、SAL扱い小包が約6%、船便小包が約28%となる。
途上国も多いUPU(万国郵便連合)の枠組みの中では、これまで配達料を安価に抑えようとする動きがあったが、コロナまん延により、各国事業体の人件費が高騰。各国とも配達料を上げて相手国に請求することで大幅に上昇し、日本郵便として現状の料金のままでは収入より費用が上回る恐れが出ていた。
なお、改定と直接的な関係はないが、「国際郵便マイページサービス」(日本郵便の通関電子データのサービス)はEMS・小包ともに継続して提供する。