蔵前JPテラス〝国内トップクラスの環境・社会への配慮〟
日本郵政不動産(山代裕彦社長)は3月31日、同社が開発し2023年3月に竣工した「蔵前JPテラス JPライオンビルディング」について、㈱日本政策投資銀行が企画・運営する「DBJ Green Building認証」において「国内トップクラスの卓越した環境・社会への配慮がなされた建物」として最高評価(5つ星)を取得した。
快適性や危機対応力も卓越
■主な評価ポイント
(1)建物の環境性能
・Low-Eガラスによる熱負荷低減、水平ルーバーによる日射熱の遮断
・LED照明を採用
・節水型トイレ、節水コマ内蔵水栓の採用、雨水や中水の再利用
・「CASBEE-建築」及び「CASBEE-スマートウェルネスオフィス」の「Sランク」取得
(2)テナント利用者の快適性
・各階トイレへのパウダーコーナーの設置
・窓に面した明るい空間で歯磨きを行えるリフレッシュコーナーを設置
・オフィスから渡り廊下で繋がる約3,000㎡の大規模屋上庭園や各階のバルコニーにおける緑化により、オフィスワーカーが緑を感じながらリフレッシュできる空間を提供
(3)危機に対する対応力
・水害への対策として特別高圧受変電設備、電気機械室などの重要設備を2階以上へ設置
・地震への対策として免震構造を採用
・停電時最大72時間の電力供給を可能とする非常用発電機を設置
(4)多様性・周辺環境への配慮
・ユニバーサルデザインのエレベーター、トイレを設置
・江戸幕府の米蔵があった地域であることを踏まえ、蔵をモチーフとしたエントランスを設置したことに加え、外構には古地図や歴史的背景のデザインパネルを設置するとともに、入居者及び近隣住民が四季を楽しめる緑の歩道「蔵前の小径」を整備し、地元文化へ配慮した取り組みを実施
(5)ステークホルダーとの協働
・オフィステナント専有部でのエネルギー消費量を確認できるエネルギー管理システムを導入し、テナントと情報共有できる体制を構築
・ビル運営者とオフィステナントが定例会を行い、空調運用や照度の調整など省エネに向けた運用の見直しを継続的に実施