インタビュー 串田明彦 関東地方会副会長

2023.06.23

 今春、12地方会は新体制のもと出発した。関東地方会(黒岩伸一会長/草津)を支える串田明彦副会長(横浜池辺)に、地域の信頼を築く努力と風通しの良い組織づくりへの思いなどを伺った。

〝心通い合うチームワーク〟を

 ――関東地方会は、広範囲に35地区が広がっています。
 串田副会長 関東地方会は黒岩伸一会長をはじめ、私を含め3役全員と理事8人が新任。また、新任地区会長も10人と多いため、情報伝達等がきちんと行われるように、3役が新任の地区会を、理事がそれ以外の地区会を担当するなど細やかに対応している。
 大都市部もあれば山間地域もあるが、共通して出てくる話は要員不足。今、全国的に見ても若手社員の離職率が非常に高いと聞く。何とか食い止めていかなければならない。
 現行の人事制度は、一般職と地域基幹職の垣根が大き過ぎるのも課題の一つ。会社には、エリマネ局で仕事をする人材の格差是正を求めていきたい。

 ――なぜ、横浜東部地区会の社員の方々は生き生きとされているのでしょうか。
 串田副会長 横浜東部地区会では、意思疎通を円滑にするため、年度初めに私と副会長2人が、全ての局長と1人20分ほどかけて対話する。その後、5日間ほどかけて約500人の社員研修を行っている。コロナ禍でもリモート会議も織り交ぜて続けてきた。
 毎年140~150人の社員が異動するが、人間関係が良好になった局は金融営業でも倍の成果が出せるようになる。しかし、その逆もある。全ての要はチームワークだ。私も役員局長も全局を回って現場との対話を続けている。
 局長たちも専門委員会を細分化して組成したPTを活用し、多くの地域貢献活動に取り組んでいる。褒める文化を根付かせ、日々楽しく仕事に向き合うためには、コミュニケーションが重要だ。
 時間もお金もかかるが、郵便局が地域からの信頼を盤石なものとし、風通しの良い組織であるためには〝心通い合うチームワーク〟がポイントだと思う。