全国簡易郵便局連合会インタビュー 髙田昌尚理事(滋賀県・六地蔵簡易局)
2023.03.05
デジタル化の推進や後継者問題など、全国簡易郵便局連合会(山口博文会長)の髙田昌尚理事(滋賀県・六地蔵)に簡易局の課題や将来像などを伺った。
毎朝大にぎわいの秘訣は野菜販売
――滋賀県は兼業・副業が盛んですね。
髙田理事 もともと近江商人として栄えた街でもあり、簡易局受託者の約6割が兼業や副業をされている。私自身も前職を生かして不動産のコンサル業や管理業を行う一方で、所有の田畑で採れた野菜類を局のロビーで販売している。お客さまはエコバッグを持参して来局され、毎朝大にぎわい。野菜の買い物ついでに郵便物や振り込みの手続きをされ、相乗効果で集客力アップにつながっている。
――簡易局を受託されたきっかけは。
髙田理事 幼いころ住んでいた近所に小さな簡易局があった記憶がきっかけとなった。受託までには土地探しから土地取得の交渉、建築と約1年半もの月日がかかったが、感慨もひとしおだった。
――地域貢献で取り組まれていることは。
髙田理事 地元の農業組合長を10年以上務め、JAや行政と連携を取りながら市全体の農業の在り方、後継者問題等について日々取り組んでいる。私のモットーは「思い付いたことはとりあえず実行してみる」。直感やひらめきを大切にしつつ、〝転んだ時の杖〟も用意しながら、今後も簡易局の発展に向けて取り組んでいきたい。