新春所感 全国郵便局長会 末武晃会長

2023.01.10

 新年あけましておめでとうございます。皆さまにおかれてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げる。依然として新型コロナ感染症は、収束に向かわない状況にあるが、昨秋から徐々に旅行や飲食ができるようになってきた。少しずつだが、以前のような日常生活が戻ってきた感もある。もちろんコロナ感染に注意しつつだが、今まで控えてきたいろいろな活動が再開できることを大変うれしく思う。

全特結成70年、風通し良く〝飛躍の年〟に!

 全特は、本年11月に結成70周年を迎え、その記念総会として、6月に、昨年本土復帰50年を迎えた沖縄県で初めての全特通常総会を開催する。
 この沖縄総会は、コロナの感染防止に鑑み、総会構成員・傍聴者を含め、参加者は1600名程度に限定させていただく開催にはなるが、3年ぶりに来賓の方々をお招きし、会員の皆さまにも総会会場で傍聴していただける、全特会員の団結の象徴である通常総会を本来のような形で開催できるよう計画している。
 郵政事業、全特を取り巻く環境は、明るい兆しはあるものの、依然として厳しい状況にあるといわざるを得ない。全特としては、本年も会員とのコミュニケーションの一層の深化を図り、「風通しの良い組織づくり」を念頭に組織力の強化を図ってまいりたい。

マイナカード関連等、行政との連携強化を

 また、郵便局のネットワークを維持、活用していくために何より重要なことは〝行政との連携〟だ。今までも自治体との包括連携協定の締結、行政事務の包括受託等の推進に力を入れてきたが、本年は特に国策であるマイナンバーカードの普及促進を含め、積極的に推進してまいりたい。
 もう一つが、新規事業の取り組みだ。郵政事業の基幹である郵便・物流事業、そして、ゆうちょ・かんぽの商品を提供する金融事業を維持しつつ、千葉県・睦沢局における「ほしいも事業」のような新たな収益源となる事業を展開し、会社の経営基盤の安定化を図ることが必要不可欠なことから、新規事業の開発、展開に積極的に取り組んでまいりたい。
 最後に、改めて局長による犯罪などの不祥事の防止に、全特としても全力で取り組むことを申し上げる。一昨年は局長による高額の犯罪が相次いで発覚し、郵政事業、局長に対するお客さまの信用、信頼を著しく失墜した。
 先ほど申し上げた「風通しの良い組織づくり」の取り組みを通じて、会員同士が何でも話し合える組織として、将来に向け進んでいくことが犯罪防止にも有効と考えている。
 本年の干支は「癸卯(みずのとう)」。ウサギが跳ねる様子から、運気、景気が上昇する年といわれている。ぜひ郵政事業、全特の飛躍の年としたいと申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきたい。本年もよろしくお願い申し上げます。