地方会副会長インタビュー 竹田洋一郎 関東地方会副会長
2022.07.26
関東地方会(三神一朗会長/昭和)の竹田洋一郎副会長(名栗)たちに郵政事業の現況や展望を伺ったところ、共通する思いは〝人〟のぬくもりの大切さだった。
人材育成は太陽の温かさで
――千葉県睦沢町の「ほしいも」事業のように、関東では地方創生・地域貢献の取り組みが盛んですね。
竹田副会長 関東では9割を超す市町村と包括連携協定を締結している。協定がきっかけとなって自治体との結び付きが強まり、地方創生がさらに促進されればと思う。
地域社会の維持、発展に取り組んできた郵便局に対する信頼により、プレミアム付商品券の郵便局での一括販売が拡大しており、収益にも大きく貢献している。SDGsの取り組みとして、社会福祉協議会等によるフードドライブ活動について、局内に専用ボックスを置くなど積極的に取り組んでいる地区会も増えている。
――社会のデジタル化が急速に進む中、リアルな郵便局の存在をどう考えますか。
竹田副会長 どんなにデジタル化が進んでも、大事なのはやっぱり「人」だ。高齢者などいわゆる情報弱者の方々も支えていくのが我々の使命。〝郵便局に行けば何とかなる〟と信頼していただけるよう、デジタル社会の橋渡しを目指したい。
――人材育成で心掛けていることは。
竹田副会長 どこも人が足りない時代だからこそ、一人一人の社員を大切に育てたい。声を掛け、良いところを見つけて褒めてあげることが大切だ。「北風と太陽」の例えでいえば、厳しい北風では長続きはしない。太陽の温かさで励まし続けていきたい。
私自身、前職の環境コンサルタントを経て、1990(平成2)年に局長になって以来、たくさんの方々に温かく育てていただいた。恩返しのために、関東地方会が一致団結して進めるよう、精いっぱい活動していきたい。