全国簡易郵便局連合会インタビュー 楠原 博 佐賀簡易郵便局連合会会長

2025.01.05

 佐賀簡易郵便局連合会の楠原博会長(千栗)に、県連の課題や取り組みの状況、簡易局の処遇改善への思いなどについて伺った。

恩返しの思いで。若い人材に期待

 ――受託された経緯や県簡連会長としての思いを伺えますか。
 楠原会長 1970(昭和45)年、団体受託として当局は開局し、当時から携わっていた父が個人受託として引き継いだ後、89年10月に私が受託。93年には県簡連の事務局の仕事を担うことになった。
 縁の下で、事務方として下働きなら何とか務まるだろうと引き受けたが、役員の肩書がつき、簡易局の代表者会議にも出席させていただくことにもなり、慌てたことを思い出す。
 代々の会長にご指導いただきながら、私の役目は次の会長を引き受けてもらえる方を探すこと。自分自身はリーダーシップに最も遠いところにいると思っていた。
 会員の方々の協力があって、初めて会は成り立つ。恩返しの思いで会長を務めさせていただいている。

 ――簡易局が抱える課題やご信条は。
 楠原会長 佐賀県は全39局のうち、稼働34局、一時閉鎖5局となっている。処遇改善は避けて通れない最重要課題だが、世代交代が進んでいる面もあり、若い人材に期待して良い展開になっている。
 昔、ある小説の「○○様は信念を持たないのが信念なんですね」との一説に目が留まった。固い信念と考えるのか、信念に縛られると考えるのか、何につけ、どのような意見であれ、耳を傾けることを心掛けていきたいと思う。