インタビュー 棚橋宏倫 全特監事(新潟県中越南地区会会長/出雲崎)

2024.10.23

 全国郵便局長会(末武晃会長)の棚橋宏倫監事(新潟県中越南地区会/出雲崎)は監事という役目を担い、全特を支えている。それぞれの地域を守ろうという熱い思いを伺った。

地域や社員のためにあるのが局長

 ――防災に関して、ご意見を伺えれば。
 棚橋監事 石川県の地震と大雨に心からお見舞い申し上げたい。新潟県も17年前の中越沖地震をはじめ風水害が度々起こり、一昨年には国道8号が大雪で大渋滞し、局長・社員たちも車中で一夜を明かすなど大変な経験をした。
 会員の皆さんは小・中学校の防災教室で講師を務め、被災地のボランティア活動にも励んでいる。

 ――全特役員としての活動については。
 棚橋監事 全特役員の方々が郵政事業と地域のために、そして会員の皆さんのため懸命に取り組んでいる姿に大変感銘を受けている。私は主に全特の会計監査を担当し、予算の使い方や透明性など役目を果たせるよう心して臨んでいる。
 また、委員となっている全特の基本問題専門委員会では風通しの良い組織づくりに努めている。ダイバーシティの時代でもあり、私が地区会長になった時に女性局長はいなかったが、今では12名を数え、後に続く女性社員さんの模範として輝いている。
 男性、女性にかかわらず、局長の責任は大変重い。仲間の局長たちが支え合えるよう心がけていきたい。

 ――地域貢献の思いやご信条を。
 棚橋監事 地域の困り事をリソースが不足している行政に替わって郵便局が取り組むべきだ。郵便局のリソースを活用して、買い物支援やライドシェアなど地域の人に喜ばれるサービスを推進していきたい。
 上杉鷹山の言葉を局長になぞらえ、座右の銘としている。一、郵便局は先輩局長から後輩局長へ受け継ぐものであって、自分の時だけのものではない。二、社員は会社の財産であり預かりものであって、局長の使用人ではない。三、地域や社員のためにあるのが局長であって、局長のために地域や社員があるのではない。今後も初心を忘れず、努力を重ねたい。