新春インタビュー 伊佐敬 沖縄地方会副会長
沖縄地方会(伊志嶺豊和会長:全特理事/宮平)の伊佐敬副会長(本島北地区会/石川)に、なぜ地域貢献が大切なのか、取り組みを伺った。
笑顔の健康拠点でライフプランを
――郵便局と宣野湾市、観光振興協会の「ぎのわんハート♡プロジェクト」は大きな成果を上げたそうですが。
伊佐副会長 5年ほど前、私と当時の観光振興協会会長が、地元出身の歌手・安室奈美恵さんが引退の際に実施した、ファンの方々が手紙を投函する「ハートポスト」を生かしていこうと始めたプロジェクト。
毎年、安室さんが引退した9月に記念事業やグッズの販売を展開するが、県内外、中国や台湾から2500名以上のファンの方が訪れ、オリジナル商品等を購入していただき、大きな売り上げにつながっている。
このプロジェクトの実施により、地域の活性化やオリジナル商品等の販売で得た収益の一部を、県内の児童養護施設に毎年100万円を寄付するなど地域貢献に取り組んでいる。
――厚生労働省の好事例に選ばれた沖縄支社(金城努支社長)の郵便局の「まちの保健室」も広がっています。
伊佐副会長 「まちの保健室」は4局まで広がった。看護師の方に「ご飯をきちんと食べていますか?」などと聞かれたお年寄りが笑顔で出て来られる姿を見ると、人と話せることが心のケアになっていると実感する。
1度来られたお客さまのリピート率が非常に高く好評だ。予約制だが、窓口でも来客状況を見ながら、ご案内もできる。
今春からは、県医師会を通して11局の空きスペースに血圧計と健康チェック表を置き、「気になることがあったら連絡ください」と健康相談箱も設置し、医師会の方が週に1回、回収に来てくださる。
郵便局が何かするわけではないが、時間がある時には「健康チェックは、いかがですか」とお声掛けし、営業にもつなげられる。
人がいる郵便局は、ライフプラン(生涯生活設計)の拠点としての強みを増していけると思う。