信越支社 大曽根和之支社長インタビュー「現場志向で地域・お客さまから頼られる郵便局に」

2026.02.24

仕事の判断軸は「常に郵便局目線。現場・現物・現実志向を繰り返すことで明るい未来は拓ける」と話す。「地域の方々から『ありがとう』と感謝、必要とされることにやりがいを感じ、心豊かに社会に貢献する郵便局像を皆で享受しあい、誰もがワクワクする郵便局の魅力を発信したい」と語る。「局長や社員の皆さんと〝変革〟にチャレンジし続けたい」との想いを繰り返し強調した。

信越ワンチームで未来にチャレンジ!

――支社長として力を入れていることをお教えください。

大曽根支社長 特に力を入れていることの一つに人材育成がある。新入社員には1カ月間研修センターに原則、宿泊をしてもらい企業人としての基礎知識、例えば名刺交換含めてお客さまへのあいさつの仕方、接遇の初歩から皆で学んでもらう。自分たちが地域で頼りにされ、それに応える仕事を一緒に頑張ろう、と心肝に染め、帰属意識を醸成する大切な研修と位置付けています。おかげさまで集合研修と配属後の職場でのきめ細かいOJT・皆で人材育成を行っていくという風土が機能して、信越管内は新入社員の離職率が減少しています。

支社運営を行う上で大切にしていることは常に目線を郵便局に向けること。現場で起きていることが課題解決の糸口を握る。机上で物事を解決するのではなく、必要があれば郵便局に訪問して局長や社員の声に耳を傾けて、その中からお客さまに喜んでいただくにはどうすればよいか、現場・現物・現実志向を繰り返すことで未来はもっと好転すると思います。

信越管内は長野と新潟の2県だが実は面積は広大。支社の社員が郵便局に訪問するための移動時間に多くを費やしてしまっている。この広大な地域の実情に応じたマネジメントの工夫が必要と考え単マネ局はブロック毎の運営、エリアは地区統括局長等との意思疎通、連携強化を意識しながらマネジメントを行っています。世の中の急速な変化に即応するには失敗を恐れず、スピード感を意識しながら局長や社員の皆さんと一緒に「変革と挑戦」に取り組み続けたい。

――変革と挑戦の取り組みの成果を教えてください。

大曽根支社長 変革と挑戦に取り組みむためのきっかけづくりとして郵便局の未来を創造する「信越プロジェクトチーム(PT)」を立ち上げ、管内の課題や地域課題の解決に向けて「現場主義」と「お客さま目線」を基に〝変革〟に皆で挑んでいる。

プロジェクトチームは、①郵便・物流事業改革②郵便局事業改革③元気が出る職場づくり④人事戦略改革⑤職場環境改革⑥組織風土改革⑦調達マネジメント⑧本社・支社機能改革⑨簡易郵便局⑩離島等対策――の10チーム。支社のメンバーが積極的に郵便局にお邪魔してそれぞれが改善策を模索している。目指すゴールは、各地域のお客さまが望む魅力と個性あふれる郵便局ネットワークづくりだ。

実績の一つとして、上高地郵便局の価値・魅力向上を紹介したい。上高地郵便局は国立公園の中にある季節開設の郵便局として設置しているところであるがこれまでは認知度が低く、郵便局の利用頻度も少ない状況だった。せっかく観光地の中に所在している郵便局であること、また国内だけではなく全世界から人が集うという利点を考慮してもっと認知度を上げてご利用いただく機会を増やすことを旗印にしようを合言葉に上高地の観光協会やホテルと連携したスタンプラリーにチャレンジしました。この取り組みは多くのお客さまに楽しんでいただいたとともに郵便局の認知度向上にも貢献できた。

支社だけでなく現地の局長、社員の皆さんと一緒に知恵を出し歩み続けることが変革の第一歩であると考え、これからも変革と挑戦の文化の醸成を続けていきたい。

――信越支社は地方公共団体や他企業との連携も注目されています。どのような考えで取り組んでいますか。

大曽根支社長 信越での地方公共団体との連携について象徴的な取り組みとしては数年前に長野県泰阜村との包括受託を全国で初めて取り組んだこと、それ以外にもさまざまな取り組みを地公体担当局長(エリマネ局長)中心にその市町村等の物流を担っている単マネ局とも連携を密に図りながら実践していただいています。必要に応じて支社長としても同行訪問を行い地公体のトップと直接話をすることによって郵便局で協力できることを模索しながらスピード感をもって課題解決を行っています。郵便局の強みは地域に根差していること。その地域にしっかりと根差して日頃から地域のお客さまから信頼をしていただいているからこそ、地公体担当局長等も行政からも必要とされ、スムーズに話を聞いていただける関係が構築されており郵便局が地域に信頼されていることの大切さを改めて感じています。

また、地公体は防災に対するニーズも高いことから昨年は長野県と連携して県内のポストに災害発生時の避難所等を誰でも確認できるQRコードシールの掲示、また気象台とも協定を結び気象情報等の情報もQRコードを読み込むとリアルタイムに確認できる取り組みをおこなった。防災に関しては新潟県、長野県の報道機関とも防災パートナーシップに関する協定締結を行い、郵便局のネットワークを地域のためにお役に立てるような取り組みにも挑戦しています。

他企業との連携についても例えばJR東日本長野支社さんとワーキングチームを組成して地方における課題解決の取り組みをおこなっている。直近ではJRと飯山市、我々が連携してJRの鉄道を利用し飯山市の観光名所を訪ね、そこで地元の郵便局長、社員のみなさんの協力を得ながら、手紙文化の普及を行う取り組み等を行った。とにかくこれまでの常識、枠組みにとらわれずに既成概念を取り払い様々な取り組みを提案、挑戦していくことで地域が元気になるために郵便局がお役に立てると考えています。

――最後に信越支社長として読者のみなさんにメッセージをお願いします。

大曽根支社長 郵便局の役割は、地域とお客さまのお役に立ち幸せを提供し続けることだと思います。そのためには、まずはすべての社員・皆が幸せで明るく楽しくワクワクできなければお客さまに良いサービスが提供できないと考えます。

郵便物流の赤い軽四輪とオートバイは日本各地を走っており、交通安全の規範となること、街中を走ることによって地域の安全と安心を守り、そしてお届けできる業務です。手紙を届けながら荷物も取扱うことは唯一無二の仕事です。

窓口は地域のお客さまが安心して訪ねてきていただき、そこで様々なコミュニケーションをとっていただき、地域の実情やニーズにより多種多様なサービスを展開できる業務です。

社員の力を結集してお客さまに寄り添い続ければ、お客さまは自ずと郵便局を信じて頼りにしてくださる、すなわち「信頼」をしていただけます。それが我々郵便局の強みであり、社会的使命だと思います。これからも、常に我々は地域とお客さまのために全力で向き合えば社会に必要とされる会社なのだという誇りを持って頑張ってまいりましょう。

「人として」他者、相手、社会への思いやりを大切にする会社でありたいと思います。原点は人(みなさん一人ひとり)だと思います。「人」を大切に「時代の要請」に応じた「変革」と「挑戦」をしていきましょう。