コンテナを活用して郵便窓口業務を再開 地域の声を受け 奥能登に灯

2025.04.04

 能登半島地震時にはしっかりと耐え、昨年5月に営業再開を果たしたものの、9月の奥能登豪雨で土砂に埋まった大谷局(石田晃教局長)は、被災前の場所から数百㍍海側の小中学校前にコンテナを設置し、1月24日に珠洲局出張所として郵便窓口業務を再開した。「早く郵便局の再開を」と地域住民からの要望もあり、被災地の灯のような存在として、多くの住民の方々から喜ばれている。(写真は土砂に埋まったままの大谷局)

地域のためにATMも再開を 石田晃教局長(大谷局/珠洲局出張所)


 ――コンテナを活用して業務再開に至った経緯をお教えください。

 石田局長 奥能登豪雨後、住民の方々に会うたびに郵便局の再開を求める声をたくさんいただいた。局としての再開は難しかったが、単マネ局の珠洲局(清水法之局長)の協力を得て、コンテナ内で郵便窓口業務を行う珠洲局出張所として再開ができた。
 約6畳分のコンテナで月水金の午前10時~午後1時まで3時間営業している。
 営業日は珠洲局に出勤し、郵便車にはがきや切手、レターパック等を乗せて大谷町にあるコンテナに行き、窓口業務に従事した後、引き受けした郵便物、ゆうパック等を乗せて珠洲局に戻る。
 これまで窓口での勤務経験しかなかったため、窓口局のスキームと異なる業務に慣れるまで時間はかかったが、地域の役に立てればよいと思い、できることを取り組んでいる。

 ――さぞ住民の方々は喜ばれたでしょうね。
 石田局長 被災後は郵便を出すにも峠を越えなければならず、大谷町はローカルバスも毎日は通っていないため、はがき1枚でも買いに行くのが大変。特に車を運転できないご高齢の方が困っていた。
 コンテナに先駆けて郵便差出箱を設置した時は、住民の方はとても喜んでいらした。「コンテナで郵便業務を再開します」と、避難所等をはじめ地域の方々にお知らせし、営業開始した際も多くの皆さまに喜んでいただいた。
 一方で、この地域には周辺に金融機関がなく、通帳記帳ができないこと、お金を下ろすことができないこと等に地域の皆さまが悩まれており、ATM設置を求める声も多いため、ATMの設置と金融窓口の再開を会社に働き掛けていく。