広島・大竹市、山口・周防大島町 行政事務を包括受託
2024.11.02
中国支社(砂孝治支社長)管内の広島県大竹市(入山欣郎市長)の大竹木野局(林和明局長)と、山口県周防大島町(藤本淨孝町長)の和田局(大下智子局長)は10月1日から、行政事務を包括受託した。今年7月末時点で、包括事務を郵便局に委託した自治体は37団体、93局が受託している。(写真上は周防大島町)
全国37自治体93局で包括受託
大竹木野局(写真上、林局長)が請け負うのは、住民票の写しや印鑑登録証明書の交付、国民健康保険や後期高齢者医療制度の高額療養費支給申請書の受け付けのほか、各課担当への書類の取り次ぎやコピー対応など、住民の方に寄り添った〝地域の拠点〟として期待が寄せられる。
「局で行政事務を」の願いかなう
広島県芸北地区連絡会(岡本英生統括局長/大竹小方)大竹部会(山﨑誠司部会長/玖島)の阿多田島局(谷貴俊局長)は既に2016(平成28)年10月から各種証明書交付などを受託しており、林局長は開始前に阿多田島局で事務受託の状況について学んだ。
林局長は「大竹木野局の近隣は店がなく、農協も撤退し、郵便局が唯一の金融機関。バスも日に数本で、コンビニや他の支所に行くためにタクシーを使われる方も多い。支所が老朽化し、地元の方からは『郵便局で行政事務をやってほしい』との要望が以前からあった。2名局のため、部会内で応援をいただきながら取り組んでいきたい」と意気込んでいる。