生きる!地域と 沖縄県 BOOK型14品目ローソン全店で
沖縄支社(金城努支社長)が商品開発に携わり、泡盛、沖縄そば、タコライス、ラフテー、軟骨ソーキなどの特産品を本の形の箱に納めた「BOOK型おきなわ県産品シリーズ」14品目が7月から、県内のローソン全263店舗で販売を開始した。沖縄の関係者の皆さまに話を伺った。
ゆうパケットで全国発送360円
3カ月間の試行販売を経てのスタートに、開発を担当した同支社郵便・物流営業室の上門正弥課長(写真上)は「支社内の営業統括本部と協力して、さまざまな企業にお声がけをする中、皆さん口をそろえて〝面白い〟と言ってくださった。中でも、県民に愛されているオキハムこと沖縄ハム総合食品㈱さまの参画は大きい。まだまだ拡大は進行中で、営業活動を通して大成長した社員もいる」と喜びを見せる。
同シリーズは、手軽に持ち運べ、ゆうパケットにより全国一律360円で発送できる。ローソン店舗で購入すれば、設置されている郵便ポストに、その場で投函できるので大変便利と好評だ。
金城支社長(写真上)は「上門課長たちが一生懸命に頑張ってくれてありがたい。県民に愛されている商品を全国に届けていきたい」と意欲を示す。
沖縄そばなどを製造している㈱三倉食品の佐久間健治社長(写真上、沖縄生麺協同組合理事)は「いろいろなメーカーが垣根を越えて一緒にコラボできるのがメリット。話題性もあるし、今後も伸びていくと思う。全国に広がる郵便局のネットワークを生かして、例えば沖縄と北海道など他の県とコラボした商品を出したり、東京で物産展を行ったりするのもいいと思う」と提案する。
BOOK型の始まりは、泡盛の販売量が減少していることから、地元のお酒を盛り上げたいと、上門課長がアイデアを湧かせて開発したもの。上門課長は「今年度、僕の故郷でもある沖縄市が市制50周年を迎えるため、このBOOK型で50周年をモチーフにした商品も前向きに検討いただいている」と意欲満々。
ローソン沖縄の中西淳社長(写真上)は「非常に簡易的で便利。薄くてスーツケースにも入れやすく、画期的な商品だ。沖縄にはコンビニもスーパーもない離島があるが、そういう島にも郵便局はある。そこの拠点を通じて、ローソンの商品を供給できれば」と意欲を燃やす。
沖縄には「ゆいまーる(助け合い)」や「いちゃりばちょーでー(一度会えば、皆兄弟)」という温かい言葉があふれている。人の絆で育まれたBOOK型商品は横展開が期待されるとともに、新たな可能性が広がっている。
ローソン那覇空港店で