能登被害で仲間の義援金、つながりに感謝 

2024.09.07

 1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、簡易局の被害も大きかった。全国簡易郵便局連合会(山口博文会長)は会員から寄付を募り、2284万4925円の尊い義援金が寄せられた。全簡連総会(6月8日)の席上、石川県簡易郵便局連合会の宮下哲夫会長(鶴来林)、南紀子事務局長(西荒屋)は「簡易局同士のつながりを大事に、前に進んでいく」と決意を語った。

石川県簡連 宮下哲夫会長・南紀子事務局長

 宮下会長 全国の会員の皆さまから、多大な義援金を賜り、心からお礼申し上げたい。皆さまのお気持ちを、一日でも早く被災局にお届けしたいという思いで、直ちに「災害復旧対策委員会」を立ち上げ、きめ細かい義援金分配要項を作成した。
 石川県簡連67局中、1月4日に休業した局は34局。局舎の倒壊や、夫や義母を亡くされた方もいらっしゃる。皆さん、いろいろな思いを抱えながらも、前を向いている。簡易局の維持・存続と、さらなる発展へ、心を一つにして頑張っていきたい。

 南事務局長 私の局がある内灘町西荒屋では、道路がうねり、町全体が歪んでしまった。5カ月たった今でも、公費解体の方も、まだ1件か2件しか進んでいない。復旧・復興までには、まだまだ長い日数がかかると思う。
 被災後、お客さまがいらっしゃった時に、「やっていてくれて良かった」と言ってくださったことが何よりも励みになった。これからも簡易局同士のつながりを大事にして、休業中の局も孤独にならないよう、皆でつながっていきたい。