生誕140年「竹久夢二展」

2024.08.17

 美人画で有名な大正期の画家・竹久夢二の生誕140年・没後90年を記念する展示会が7月27日から、郵政博物館で好評開催中(9月23日まで。協力=日本郵便、竹久夢二美術館、夢二研究会。企画協力=㈱港屋)。

ロマンの乙女画 郵政博物館


「都より」『少女の友』 口絵印刷 明治42年

 今もなお人々を魅了する夢二の作品から、当時の絵はがき、雑誌や楽譜の表紙絵などアートディレクターとしての魅力を紹介。8月3日に講演会を行った竹久夢二美術館の石川桂子学芸員は「切手の図案となった絵や本の装丁など、夢二の作品をぜひ知っていただきたい」と訴える。
 公益財団法人通信文化協会の林健志調査役(夢二研究会副代表)は「夢二の作品は人生の悲哀を描いたものが多く、着物の柄や身体の動き等に強いこだわりを持つ。旅多き人生でのさまざまな思いを伝える手紙など、その魅力は尽きない」と語る。