ドローン「レベル3.5」配送試行実施

2024.02.02

 日本郵便は12月18日、ドローンの新制度「レベル3.5」を兵庫県豊岡市で試行した。小雨まじりの天候の中、出石局(榎本正義局長)から出発したドローン(ACSL提供)は約20分かけて飛行し、無事、奥矢根公民館に荷物を届けた。

日本郵便×ACSL×豊岡市


 これまでのレベル3飛行(無人地帯における補助者なし目視外飛行)では、経路上に立ち入り管理措置等を講じる必要があり、道路や線路を横断飛行する際、補助員を配置することや一時停止義務などが課されていた。国土交通省は「規制が緩和されたことで事業者の方々からは、ありがたい、助かる等の声を聞く」と説明した。

増田社長「社会課題に共にチャレンジ」

 日本郵政の増田寬也社長は「二等無人航空機操縦士以上の資格保有と保険加入等を条件に、レベル3.5飛行の新設を受け、『デジタルライフライン全国総合整備計画実現会議』の構成員として蓄積してきた知見と課題を共有し、自社だけでは解決が難しい大きな社会課題にチャレンジし続けていく」と意欲を示している。