全国簡易郵便局連合会インタビュー 佐野 理佐 高知県簡連会長
2024.11.07
高知県簡易郵便局連合会の佐野理佐会長(深浦)に、簡易局の存在価値や研修の取り組みなどについてご意見を伺った。
出会った方々とのご縁に感謝
――簡易局を受託された経緯や高知県簡連の課題は。
佐野会長 夫の知人の前受託者さんが〝その方の妻なら間違いない〟と信じてくださり、2010(平成22)年に受託した。それまで約8年間ゆうメイトを、さらに以前はホテルで17年間勤務した。
高知県簡連では局数は減少傾向で、受託者の高齢化と後継者不足、受託料額に絡む承継の困難、局舎新規取得での若い世代の資金不足等が背景にある。
――取り組みや地域貢献活動についてお聞かせください。
佐野会長 全簡連・全簡協の「新規会員用研修テキスト」の編集委員として携わらせていただいた。先頃には講師を招き防災研修を実施。今年8月に「南海トラフ地震臨時情報」が発表された際には「研修を思い出した」「防災用品・備蓄品の準備のために教本が役立った」との声をいただいた。今後も防災については取り組んでいきたい。
また、次世代を担う若い受託者たちに県簡連の活動や重要性を知ってもらう企画も青年部長を中心に検討している。
現在、地元の動物公園の第三者委員を務め、「ワールド・ビジョン・ジャパン」という団体に毎月寄付を行い、寄付先の海外の子どもと手紙交流を続けている。
今の自分があるのは、自分の力だけではない。出会った方々とのご縁のおかげと感謝の思いだ。