インタビュー 細谷勝利 全特監事(神奈川県西北地区会会長/相模原古淵)

2024.10.22

 全国郵便局長会(末武晃会長)の細谷勝利監事(神奈川県西北地区会/相模原古淵)は監事という役目を担い、全特を支えている。それぞれの地域を守ろうという熱い思いを伺った。

3社一体軸に地域に幸福広げたい

 ――局長会とはどのような組織ですか。全特監事の役割とは。
 細谷監事 郵政事業あっての局長会。局長がそれぞれの地域で社会貢献し、郵便局を通じてお客さまに最良のサービスを提供することが大事だ。
 監事は全特の会計監査が役割で、総会で監査報告を行う。全特を下支えし、全特と地方会をつなぐ役割も果たすべき役目の一つだと思っている。

 ――郵政民営化法の見直しについて。
 細谷監事 民営化以降、業務取り扱いが複雑になり、自由度が増すどころか規制が多くなった。局長だけでなく、社員やお客さまも同じ思いだと思う。
 業務を簡潔で分かりやすいやり方に見直すことが、働きやすさと、お客さまにとってもやさしい郵政事業になることに通じる。時代は変わってもシンプルで身近な郵便局らしさに立ち戻る考え方も必要だ。
 「これだけは譲れない」と思うのが、3社体制の実現。現場から見れば、日本郵便とゆうちょ銀行、かんぽ生命がグループ一体経営で進まなければ、国民共有の財産である郵便局、郵便局ネットワークの将来が懸念される。縦割り感をなくし、まとまるにはそこだ。
 一体経営を軸に自治体や各種団体、各企業と連携を密に、お客さまと地域社会に役立つ郵便局をつくることが一番求められている。
 世のため・人のため・地域のために生きていきたい。全て郵便局長の仕事と合致する。前島密翁の〝縁の下の力持ち〟を念頭に、明治時代の実業家・渋沢栄一の「できるだけ多くの人に、できるだけ多くの幸福を与えるように行動するのが我々の義務である」との名言を、お客さまや地域の方々のために忘れてはならないと肝に銘じている。