インタビュー 福井県簡易郵便局連合会 堀正博会長
2024.05.30
福井県簡易郵便局連合会の堀正博会長(新横江)に、簡易局が直面している課題や後継者不足解決へのアイデアなどご意見を伺った。
県内全局を訪問し、横のつながりを
――福井県簡連の現状を教えてください。
堀会長 個人受託が23局、自治体受託が2局の計25局が業務を行っている。一時閉鎖は5局で、そのうち、2局が公募中。直近では親子で交代して受託者となった局もある。
補助者については一人の方を数局で雇用するなどして対応し、局間の連携を図っている。
2年前に福井県連の会長となり、県内の簡易局を全局訪問した。局の環境や補助者確保の状況等を見て回り、受託者・事務代行者との意思疎通を深めてきた。
この4月からは、1年余りの準備を経て作成した風景印を5局で使用開始した。今後も横のつながりを深め、受託者が孤立しないよう努めていきたい。
――簡易局を受託されたきっかけは。
堀会長 1974(昭和49)年の開局で、父・母・妻とつないで私で4代目となる。私は83年に特定局を開局し、以来35年間勤務したが、25年間にわたり簡易局長を務めてくれた妻が大病を患い、特定局長を退職。2017(平成29)年11月から受託者となった。
自局は生まれ育った土地で旧知の間柄の人ばかり。話題に事欠かないお付き合いで日々の業務に取り組んでいる。
――兼業や地域での活動については。
堀会長 米作りをしているほか、地域では国際交流活動に取り組み、ホームステイ事業などを実施。講師として外国人に日本語を教えてきた。また、仲間でジャズバンドを結成し、ライブ演奏や諸行事にも出演してきた。
人生には無駄なことはないし、経験に勝るものはない。頭で考えるだけでなく、お客さまのため、地域のために行動していきたい。