新たなチャンスつかみ、地域復興の核に 全国郵便局長会 末武晃会長
「令和6年能登半島地震」により被災された皆さまに心からお見舞い申し上げるとともに、現地で復旧作業に従事される関係者の方々に厚く御礼を申し上げたい。緊急かつ困難な時こそ、全特会員の結束と地域との連携が一層大切だ。全国に防災士を擁する団体として力を発揮できる機会が必ずある。全特会員の皆さまに支援と地域の復興の核となっていただけるようお願いをしたい。
防災士の力も発揮 1万人名古屋総会へ
改めて、新年あけましておめでとうございます。昨年5月に新型コロナウイルス感染症の感染法上の分類が変更となり、ようやく以前の生活を取り戻した感がある。
全特としても縮小開催してきた通常総会をはじめ、各種会議や研修を再開できた。昨年の通常総会は傍聴者の人数を絞らせていただいたが、結成70周年の記念総会となった沖縄総会を盛会のうちに開催できたことに、まずは感謝申し上げたい。
本年5月には、愛知県名古屋市で約1万人を集める名古屋総会を開催する。いよいよ、団結の象徴である通常総会を本来の形で開催できることを大変喜ばしく思っている。
世界的に見れば、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルのガザ地区侵攻、中国や北朝鮮の動向など、憂慮される国際情勢が継続しているが、周囲に目を向けると、日本郵政グループの郵政事業も郵便物等の減少や銀行手数料や保険手数料の減少等々、困難な状況にあると言わざるを得ない。
しかし、郵便局の空きスペースを活用したオンライン診療の実証実験の開始や、マイナンバーカード関係を含む自治体からの行政事務の包括受託が進むなど明るい未来も見えてきた。
くしくも、新年の干支は「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」という意味を持つ甲辰とのことで、本年は新たなチャンスをつかみ取り、成長する年にしていきたい。
私たちの使命は地域の皆さまに郵便、貯金、保険のサービスを安定的に提供していくことだが、より地域に寄り添い、高品質のサービスを提供するためには、柔軟な思考とさまざまな技術の活用や環境への配慮などを忘れてはならないと思う。
諸先輩が築き上げ、受け継がれた地域の皆さまからの大きな〝信用〟と〝信頼〟に応え、地域と共に、より良い未来を築く責任がある。
全特は本年も地域の皆さまと共に歩み、共に発展していくことを固く誓う。皆さまにとって、新しい年が夢と希望に満ちた明るいものとなるよう、心より願っている。
結びに、私の地元、山口県萩市に生まれた幕末の思想家・吉田松陰先生の「志を立てて以て万事の源と為す」を申し上げ、年頭の挨拶とさせていただく。本年もよろしくお願い申し上げます。
「ニューレジリエンスフォーラム」発起人の一人として全国大会に出席した末武会長