全国簡易郵便局連合会インタビュー 安村司理事(沖縄県・天願)

2023.06.01

 全国簡易郵便局連合会(山口博文会長)の会員は多彩な分野で活躍を見せる。安村司理事(沖縄県簡連会長/天願)はNPO法人沖縄災害救助犬協会の専務理事を務め、セラピー犬「安村ホイップ号」と共に活動を展開する。

届けたい!安心と癒やしを地域に

 ――地域に安心を届けるセラピー犬活動は郵便局の使命と相通ずるものがありますね。
 安村理事 コロナ禍を経て、自治会や法人等から、災害救助犬、嘱託警察犬、セラピー犬の派遣依頼が増えてきた。日頃の訓練内容をイベントや施設で披露し、直接触れていただいて癒やしを提供している。そのほか、日本最大のチョウ「オオゴマダラ」の保全・普及にも取り組んでいる。

 ――簡易局を取り巻く課題については。
 安村理事 昨年のゆうちょの手数料改定以降、窓口の取扱件数は減少し、簡易局受託者の多くが頭を抱えている。物価が上昇し、雇用の最低賃金も毎年上がる中で課題は多いが、会社の柔軟な対応と指導のもと、創意工夫を重ねることが大事だ。

 ――昨年は沖縄の本土復帰50周年でした。
 安村理事 簡易局も沖縄支社の記念施策に加えていただき、「わった~島の郵便局写真展」を開催した。復帰当時以降の郵便局や風景の写真を地域の方々に協力いただいて集め、各局でパネル展示を行い、その後、沖縄県立博物館・美術館で県内各局の写真を一堂に展示した。
 今後も、沖縄支社、サポート局と連携して、沖縄郵政の発展に寄与していきたい。