インタビュー 東京地方郵便局長会 太田定良会長(東京都東京東北地区会/六月町)

2025.04.27

 全国12の地方郵便局長会は3月に各地で通常総会を開催し、新たな息吹のもとで出発した。新たに会長に就任した東京地方郵便局長会の太田定良会長(六月町)に抱負などを伺った。

仲間と同じ汗をかき、笑顔の花を

 ――新任となられた今のご決意を。
 太田会長 首都東京は都市部だけでなく、住宅地や山間部、島しょ部、風光明媚な地域もある。郵便局も都心の繁忙局やベッドタウンの地域密着局などそれぞれのカラーがあり、16地区会の会員の皆さんも個性豊かだ。各地の特色を生かした活動を後押しできるよう、自分自身も学びながら取り組んでいきたい。

 ――都内でも包括連携協定の締結が進み、全国各地と連携した物販施策も盛んですね。
 太田会長 足立区や千代田区、多摩地域の一部の地公体と包括連携協定を結んだが、地域に根差して地域貢献活動を続けてこられた局長の皆さんのおかげ。
 全ては〝人のつながり〟から始まり、マイナンバーカード関連事務の受託や協定締結につながっている。
 宮城県山元町のミガキイチゴなど、全国の特産物を東京各局で販売する施策も活発だ。局長会でも新規ビジネスについて大きな関心を持って取り組まれている。東京は地元の特産品は少ないが、マーケットとしては大きい。
 行政や地域の方々のニーズをキャッチしながら、郵便局が全国の名産品の発信拠点となるよう、各地区会の皆さんと一緒に開拓していければと思う。

 ――防災活動や今後のご展望は。
 太田会長 防災士の資格は約4分の3の会員が持っており、新規取得者も増えている。昨年から、江東5区(葛飾・墨田・江東・足立・江戸川)の災害対策に向け、日本郵政と協力したプロジェクトも始まった。発災時、郵便局がどう動くかというシミュレーションも行っており、さらに意識を高めていければと思う。
 東京地方会のスローガンは「同志と共に同じ汗かく東京会」。仲間と苦労を共にし、各地区それぞれの笑顔の花を咲かせていきたい。